メキシコ雑貨 nifunifa: MUCHÍSIMAS GRACIAS, DON・REY.

サンタムエルテの聖地、メキシコシティ/テピート地区にある
ロメロさんの祭壇で6月7日、朝7時、彼女の夫"ドン・レイ"さんが
何者かに銃撃され死亡する事件が起きました。

犯人はバイクに乗った２人組。
強盗目的ではなくドン・レイさんもしくは、この祭壇の関係者を狙った
犯行と思われます。バイクを使った狙撃方法は
麻薬カルテルのオハコとも言えるものです。

犯人はまだ見つかってなく原因は不明。

Santa Muerte Pioneer Enriqueta Romero Mourns Her Slain Husband at Tepito Shrine Posted on June 8, 2016 by rachesnut

初めてボクがテピートの祭壇に行ったとき
信者用の売店の入り口に座っていたのがドン・レイ。
もの凄く怖い目で睨まれたのを思い出します。

それから回を重ねるごとに距離も縮まり、ドン・レイが
サンタムエルテの周年祭に誘ってくれたことは今もボクの誇りです。

何度も言うけど、ほんとっ！カタギに見えない人なのに
近所の子供から慕われていたドン・レイ。
次に行った時はいつもの場所に座ってないんだと思うと
もの凄く寂しくなります。

わたしが始めて、Mexico Tepitoにある
サンタムエルテ教会を訪れたのは、2011年6月。

同じ年の1月に
nifunifa morimotoがnifunifaとして始めてこの教会を訪れ、

たくさんの買い物をする事ができ、その教会の様子やムエルテ像のこと
初めて会ったロメロさんとドン・レイさんのこと。
ピチクァスのこと。

その時の話をいろいろ聞いて『わたしも行ってみたい！』と強く思い

Mexicoの中でも、危険な地域であるTepitoに
ドキドキしながら行ったことは、今でもよく覚えています。

それからは、Mexico買付けの旅に行く度
Tepitoに行くことは、nifunifa買付けの旅の定番となりました。

わたし、matsumotoとしては今までに6回
この教会でお祈りをさせてもらいました。

タクシーでこのtepitoのサンタムエルテ教会にむかう時
『なぜ、tepitoに行く必要があるのか？』
『サンタムエルテなら、Tepitoでなくても買うことができるよ』
『危険な地域であることを理解しているのか？』
など、さまざまな意見を運転手さんから聞きました。

その度に、
『買い物をしたいだけではないから。』
『ニーニャに手をあわせたいから。』
『ロメロさんと、ドン・レイさんに会いたいから。』
タクシーの運転手さんを説得してもらったこともありました。

わたしはTepitoの中をうろうろする事はなく
教会の真ん前までタクシーで行くことを厳守していました。

教会につくとロメロさんとドン・レイさんはいつも
笑顔と全身で歓迎を表現してくれました。

ここにくれば安心。
おふたりの顔を見るとMexicoで過ごしている緊張の時間を、
教会にいる間は、忘れることができました。

それは、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目。
どんどん深くなる優しさを心から嬉しく思っていました。
これは特に、第一印象がコワかったドン・レイさんの方が強かったように思います。

日本から持参した、
おせんべいや甘いお菓子、お酒をとても喜んでくれ、

教会から少しでも離れると手招きしてくれたり
お金を出すときは家の中に入れてくれたり

プレゼントをくれたり。

初めてお会いした頃、
笑顔でも決して目が笑っていない様子で、コワい印象だったドン・レイ氏は
だんだん本当の笑顔を見せてくれたように思います。

日本の小さなMexico雑貨店の私たちに
笑顔と歓迎、多くのやさしさをくれたこと、
出会うことができた奇蹟に、深く感謝します。

そして再び、Mexico Tepito
サンタムエルテ教会に行くことができるよう、日々努力します。