2016/10/15

ひさびさにサンタムエルテについて語る。


死神の姿だけどメキシコでは聖母。
ニーニャという愛称で呼ばれメキシコの貧困層を中心に信仰が広まっています。


マリアさまでは願いが叶わなかった人、
ゲイや麻薬中毒者などカトリックから排除されている人達にも
ニーニャ(サンタムエルテ)は救いの手をさしのべます。







ボクたちがメキシコに行ったとき必ず行くのがメキシコシティ、テピートの祭壇です。

ニューハーフのお姉さんがお祈りに来てたり、いかにもヤンチャそうな若い夫婦が
小さな子供を連れてお祈りに来てたり、
毎回、そこで目にする光景に不思議な感動をおぼえます。





ほとんどのメディアが伝えるのはサンタムエルテ信仰の負の部分のみ。
麻薬組織のカルトや生け贄の話ばかりで
サンタムエルテが希望の光を与えていることについては皆無です。

良い願いも悪い願いも叶えてくれる最強の女神さまは、
善と悪の2面性があって当然だとボクは思っています。










麻薬戦争とは縁遠い日本でいるから言えることだけど、
悪の部分のギラつき感もまたサンタムエルテの魅力の1つ。



アメリカの人気TVドラマ「Breaking Bad」Season 3 Episode 1で
描かれるサンタムエルテはもの凄く強烈です。
このドラマでサンタムエルテを初めて知った人は、かなりビビったと思います。



いきなり、みんなホフク前進。




いかにも麻薬マフィアな2人もホフク前進。その先にあるのは、




サンタムエルテの祭壇。
グアダルーペ寺院で膝で歩きながら巡礼するハードな信者をみました。
これは、その苦痛を神への贈り物として献上する行為です。



でもホフク前進の巡礼者は見たことがありません、たぶん誇張してる!
それぐらいサンタムエルテは強い神さまなんだと伝えたかったのだと思います。






写真左にHeisenbergの似顔絵。
自分たちのビジネスをジャマする謎の男に会うこと。
そして抹殺する手助けをサンタムエルテに祈るシーンです。


必要であれば不条理な願いもサンタムエルテは叶えてくれますが、
それなりのリスクを覚悟したうえで願わなければならないそうです。

ドラマでは、ヘイゼンブルグに会えたこの2人に最悪の結果が訪れます。








テピートのようなタイプもあれば、
ブレイキング・バッドに出てきたようなロケーションの祭壇もあります。




グアダラハラに行った時に訪れた祭壇。
まさしくブレイキング・バッド!
ホフク前進したくなります。




この辺りは南米からの移民が多く住む地域です。
サンタムルテの奇蹟を体験した男性が
近所に住む人たちの為にこの祭壇を開放しています。






たくさんの花やサンタムエルテに捧げられたキャンドルを見れば
ニーニャが近所の人たちに愛されていることがわかります。





グローバル化による経済成長は同時に深刻な貧富の格差をもたらしましす。
豊かな人は、ますます豊かになり貧しい人は、ますます貧しくなる。
抜け出せない貧困の悪循環に希望を与えてくれるのがサンタムエルテだと
ボクは思っています。けっして悪なだけじゃない。










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