ドキュメンタリー映画 『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』 2015年3月全国公開
昨日、この映画の試写会に行って来ました。
一部のサブカルメキシコ好きの間で話題になっていた映画で、
まさか日本公開されるなんて思いもよらなかったです!
メキシコでは麻薬組織のことカルテル、密売人をナルコと言います。
この映画の原題は、Narco Cultura=密売人のカルチャー。
何故、麻薬戦争は終わらないのか?その答えが少し理解出来る映画です。
世界でもっとも危険とされる街シウダ・デ・ファレス、
この街で起る殺人事件の件数、年間3000件にたいして捜査されるのは、たったの3%。
その理由は、カルテルから警察への暴力的圧力と金による買収です。
映画を観るとその実情が痛いほどわかります。
殺人現場近くで幼い子供達が大人みたいな口調で
銃のことや事件について話してるシーンは、ゾッとするを越え悲しくなります。
ほんの数年で、平和だった街は麻薬戦争の現場へと変わってしまいました。
国境を越えたアメリカ側のエルパソでは同様の殺人事件は年間5件だそうです。
この違いは、なんなんだ!と怒りが込み上げます。
Oficio Antrax - BuKnas de Culiacán
悲惨な麻薬戦争が闇なら
ナルコを讃える歌「ナルコ・コリード」は光。人々を希望に導く光じゃなく
闇が輝くために自分で創り出した光、最悪の光だなと映画を観て思いました。
映画に登場するナルコ・コリードバンド "BuKnas de Culiacán " こいつらが最低。
実際はロスに住んでいて、クリアカン出身じゃない。
さらにこの映画の中で初めてクリアカンに行く情けなさ、
さらにボクがイラっとキタのは、コリードの作詞はネットで情報を拾って書いていること。
罪の無い人までがカルテルの巻き添えを食い死んでいくなか、
その汚い金でギャラをもらい、コリードはヒップホップを抜く勢いだと言いやがる。
もう1つ、イラっときたのは
BuKnas de Culiacánのボーカル "エドガー"が初めてクリアカンに行く前に
サンタムエルテの教会にお祈りにいくのですが、
それがロスの教会 "Padre Sisyphus Garcia of Templo Santa Muerte"
行くんだったらメキシコで行けよ=====!怒りMax!!!!!
ナルコ文化として語られることの多い、サンタムエルテやマルベルデに関して
この映画で掘り下げられることはなかったです。
唯一のシーンがロスの教会。これがボクにとっての最大の救い、監督ありがとうポイントです。
なぜなら、サンタムエルテやマルベルデは
ナルココリードのような「便乗商法」じゃないからです。
救いを求める人々から生まれた純粋なもの、それは信仰の現場に行けば誰でもわかることです。
『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』は
ドキュメンタリー映画の堅苦しさを全く感じさせない素晴らしい作品です。
扱うテーマは重いのですが、どのシーンも美しく撮られていて
一瞬ドキュメンタリーと言うことを忘れてしまいそうになります。
綺麗な夕焼けと袋に詰められ運ばれる同僚警官の遺体、なんとも言えない
せつなさが込み上げました、いちばん印象に残っているシーンです。
3月下旬から4月全国順次公開予定!
震えて待ちましょう==!
nifunifa morimoto
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