2015/09/03

メキシコの聖母グアダルーペ。


今、『メキシコ 民族の誇りと闘い』という本を読んでいます。

【内容】
今、世界は経済・軍事大国、米国との関係構築に腐心している。冷戦終結後、資本主義国家対共産主義国家という対立構図はなくなったが、異なる民族を束ねていた求心力の消滅により“国家”の意義が薄れ、世界各地で民族紛争が噴出している。2001年「9・11」の同時多発テロ事件以降、米国主導で実施されたアフガニスタンとイラクへの軍事攻撃の是非については各国で賛否両論が戦わされてきた。世界唯一の超大国・米国の外交政策に追従するのか、距離をおくのか、反対するのか、各国の対応は様々であるが、おそらく米国との関係において、世界で一番苦慮してきた国はメキシコであろう。


日本もアメリカとの距離を考えなきゃなぁ〜というのが
この本を読もうと思ったきっかけです。
大好きな国のことだから少々難しい内容でも
知りたいが先行し今のところ順調に読み進んでいます。 良い本ですよ!


第二章では古代社会の部族主義としてアステカ族の栄枯盛衰が分りやすく書かれています。
時代小説を読むような感覚でグイグイ引き込まれました。


第四章は我らが聖母グアダルーペについて書かれています。
今まで自分が知らなかった説が紹介されていて、もの凄く感動しました。



一般的には1531年12月9日〜12日の数日にわたって
聖母マリア(グアダルーペ)が先住民ファン・ディエゴの前に現れたとなっています。
しかしその当時の記録には、この大事件が全くしるされていない。
聖母グアダルーペの出現が人々に広まりだしたのは17世紀末以降なのだそうです。

さらに司祭ミエルの説教がかなり重要!かつ斬新で驚きました。
グアダルーペはファンディエゴ以前に使徒サン・トーマスのマントに現れた。
この主張が国民を混乱させたとしてミエルは裁判にかけられ収監されます。

ミエルの説教の背景にはクリオーリョ、インディオ、メスティーソから構成される
メキシコ人の精神的支えとなる聖母の必要性、
スペインからの独立という願がこめられていたようです。


この本をよんでさらにグアダルーペマリアさまが好きになりました。
やはりメキシコの聖母は最高にカッコ良い!




グアダルーペフレーム
上代:¥6264(税込み)
大きさ:H30cm W25cm T2.5cm
素材:木製
買付け場所:メキシコシティ








私たちを熱くしてくれるグアダルーペマリアさま。
是非、見に来て下さい。




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